精巣捻転とは?なぜ起こる?
精巣は、精液の通る精管と精巣を栄養する血管がまとまって束になった精索というひも状の構造に吊り下げられた状態で陰嚢の中に入っています。
精巣がねじれることによって精索も一緒にねじれてしまい、精巣を栄養する血管が締め上げられて、血流の停止が起こります。
精巣への血流が途絶えてしまうことから、時間がたつと精巣が壊死していまいます。
このような病気を精巣捻転症といいます。
精巣捻転症になるのは大人?こども?
新生児と思春期から25歳以下の若い方に多く、突然起こる激しい片側の陰嚢の痛みを感じます。
小児では、お腹の痛みとして訴えることもあります。
精巣捻転は左側の方が右側よりも起こりやすく、冬などの寒い季節、夜間から早朝の時間帯に多いのが特徴です。
陰嚢の痛みに加え、次第に陰嚢が赤く腫れあがってきて、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。また、捻転している精巣は陰嚢の中で持ち上がり、向きも傾いている場合があります。
精巣捻転症の治療は泌尿器科へ
精巣捻転の治療は、まず陰嚢の外から手でねじれを解除することを試みます。
ねじれが解除されれば急速に痛みはとれますが、そもそも触らせてくれないくらい痛みが強かったり、ねじれている方向によっては余計ねじってしまう可能性もあることから、陰嚢を切開して直接内部の精巣の捻れを解除する手術も行われます。
発症から6時間以内に治療ができた場合は、90%以上の精巣が正常に戻ると報告されています。
しかし12時間が経過してしまうと、血流が途絶えていた時間が長いことで約50%の精巣が壊死してしまい、精巣の摘出を要するとされています。
急激な陰嚢痛を感じた場合、精巣捻転症の可能性がありますので、緊急に泌尿器科を受診し治療を受ける必要があります。
しかし、突然に自然と痛みが取れる場合もあります。
その場合は、精巣の捻転が自然に解除されたと考えられます。
ねじれが解除されたとはいえ、今後も精巣捻転症になる可能性が危惧されますので、その場合も必ず泌尿器科を受診するようにしましょう。
ポイント
- 精巣捻転症は、精巣への血流が途絶えてしまうことから、時間がたつと精巣が壊死していまいます。
- 急激な陰嚢痛を感じた場合は精巣捻転症の可能性がありますので、緊急に泌尿器科を受診し治療を受ける必要があります。